ヨセミテ国立公園
アメリカ合衆国の「ヨセミテ国立公園」は世界遺産に登録されている。カリフォルニア州中東部のシェラ・ネバダ山脈の西斜面に広がる4千メートル級の山々が連なり、氷河作用によってつくられた深い渓谷や巨崖、巨岩、湖、滝、澄んだ川、セコイアの森などがその特徴だ。大自然の美しさを余すところなく満喫させてくれる。
若いころに世界遺産のカラー写真を見て、非常に強いインパクトを受けた。それが「ヨセミテ国立公園」だった。あれから随分年月が過ぎ、今となってはなかなか行くチャンスも無いとあきらめているのだが、もしも誰かに「今一番行ってみたい場所は」と聞かれたら、迷わず「ヨセミテ国立公園」と答えるだろう。
人間がどんなに高い技術を持ってしても壊すことも変えることもできない、巨大なスケールの自然が創り出した光景を、この目で確かめてみたい。その場に立つことを想像するだけで、体中が打ち震えるような感覚に襲われる。夜の虹を見ることもできるというバーナル滝の足もとに座りこみ、巨大な岩に触れ、獣の思遭いを感じ、セコイアの森で樹木に耳をつけ、澄みきった空気の中で大きく深呼吸をしてみたい。
そんなふうに思っていたところ、数年前に「ヨセミテ国立公園がテレビで紹介されていた。記憶は定かではないが、ある時、がんに冒され余命1年と医者に宣告された40歳くらいのサラリーマンが、そこの山小屋で一人の管理人に出会い、なんとなく仕事を手伝って暮らしているうちに、いつの間にかがんが治ってしまったということだった。余命1年と言われた男性は60歳を越えていた。自然界の力をあらためて知らされたような気がした。
人間ももともとは自然界の動物にすぎない砂に、ストレスを抱えて病気になってしまう人も多い。現代社会の生きづらさがある。本当にこれでいいのか、自身の人生をもう一度振り返り、本来の自分を探る旅に出てみてはいかがでしょうか。
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