よりみち大学
NPO法人おぢや元気プロジェクトが取り組んでいる「よりみち大学」は、冬の体験講座で北海道山岳ガイドと気象庁から講師を招きイグルー(かまくらのようなもの)造りをした。受講生は30人限定募集で都市部からも参加が多かった。
ご協力頂いた地域の方々から「こんな粗目雪じゃ、イグルーは造れないのではないか」という意見がでた。今年は2月になっても小雪で、しかも雪質はザラザラ、本来のイグルーは固く締まった雪をスノーシュー(雪を切るノコギリ)でプロック状に切り取って積み上げるのが基本であるから、無理もない話だった。
しかし、よりみち大学が考案した優れもの「イグルーブロックBOX」を使って、大人が4人も入れるイグルー見事に完成した。受講生や講師陣も驚きを隠せない様子だった。このBOXがあれば、雪の量がかなり少なくても、さまざま大きさや形のブロックを作れるイグルー以外の利用も考えられる面白いツールだ。よりみちブランドとしての商品化も考えたい。
よりみち大学は身体と脳に汗をかく体験講座で、高度な内容を分かりやすい言葉で伝えるのがモットー,講師陣のレベルはかなり高い。現役の大学教授や地元の匠の方々、さらに専門技術を持った多方面の講師が登録している。
春夏秋冬、里山の美しい自然環境の中で、地域住民と協働し都市と里山の人々の交流を図り、里山の生活の知恵や経験から学び、人を育て、地域を元気にする。そこから未来の里山創造を目指そうという気持ちで開校している。よりみち大学の講義は一般の人にも分かる言葉で伝えることになっている。これは教える側も大きな学びとなるという。教える側も受ける側も得る。このことがよりみち大学では大切なのである。
学びの欲求を満たし、よりみち大学は次世代型山間地農業プランと未来型研究学園都市構想に向かって常に進化していきたいと思っている。次回の冬の講座への募集も始まりました。ぜひ、みなさまの受講をお待ちしております。詳細は、NPOのホームページで。
今回で私のコラムは最終です。拙い独り言にお付き合いいただき、ありがとうございました。読者のみなさまに心から感謝申し上げます。
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