心の駅
(OGP)が取り組んでいる「心の駅」は垣根のない交流の場であり喫茶店的な「ちょっとお茶でも飲んでいきませんか」という気軽に立ち寄れる場です。
2年前の中越沖震災で、被害地支援の際に移動式「心の駅」を開発しました。パラソルの下にカウンターと椅子を置くお茶飲み場で、車にポンと乗せてサッと降ろすキャスター付きで移動もスムーズ。おしゃれなパラソルがパッと目を引く。屋内外で使用可能な究極のコミュニケーションツールである。救急箱や、便利箱(工具・小物)、ガスコンロ、やかん、ポット、お茶、お菓子、その時必要なものがセットされている。コンパクトでとても便利だ。そして欠かせないのは「心の駅」の駅長さん。それで完成。
実際、被災地の方々に大変喜ばれた。「初めてあたたかいコーヒーを飲んだ」「ほっとする」などたくさんの喜びの声を聞いた。ご近所同士でも「元気だった」「どうしてる」気遣いあう姿も見受けられた。
柏崎市宮川でも独自の心の駅が誕生した。中越沖地震の時、OGPが支援に行っている。親切でやさしい5人の主婦が「心の駅長さん」になって活躍している。「地域の皆様が喜んでくれるのがとてもうれしい」と笑顔で語る。
移動式「心の駅」の必要性について、多世代の男女100人を対象に調査してみた。結果は、高齢者だけでなく、若い世代からも評判がよかった。若者は多様な交流を求めているが、立ち寄りやすい交流の場がないということらしい。「自分も心の駅をやってみたい」「もっと交流したい」などの意見も多かった。
約束せず、都合のいい人が集まるのがいいようだ。コミュニケーション不足といわれる現代だが、人は誰しも心のふれあいを求めている。ささやかなことにも、人と共感しあい交流しする中で学び、支えあっている。
OGPは「心の駅」を全国に伝え続けていきたいと思っている。 |